これってかんぱん?シミ?妊娠中や産後の肝斑は早めの対策で消える

肝斑 画像

妊娠中や産後しばらくすると、いろいろな身体のトラブルが増えてきますね。
特にお肌のトラブルで一般的なのが、肝斑(かんぱん)です。
肝斑は顔の広い範囲にできるものなので、人の目につきやすく気になります。

新生児の育児で自分の肌なんて構っていられないという気持ちはわかりますが、肝斑を放置しておくと将来まで残ってしまうことも。

早めの肝斑対策をしておくことで、いつまでもキレイなママでいたいですよね。

肝斑って何?どうしてできるの?

肝斑とは、下図のように目の下やほお骨の辺りにモヤモヤとしたシミが左右対称にできることを言います。

肝斑 かんぱん 画像

肝斑はほお骨の辺りにできる

また人によっては目の外側に濃茶色のシミができることがあります。

産後の老人性色素斑(シミ)画像

老人性色素斑(シミ)のイメージ画像

このようなシミは老人性色素斑と言われていて、肝斑とは見た目もだいぶ違いますね。

  肝斑 老人性色素斑(シミ)
できる場所 目の下側など
左右対称
目の外側
左右で異なる
淡い褐色 濃い黒褐色

肝斑もシミも妊娠中や出産後に増えてくるので、悩んでいるママが多いです。

Melasma is a common acquired symmetric hypermelanosis characterized by irregular light- to gray-brown macules and patches involving sunexposed areas of skin. Etiologic factors in the pathogenesis of melasma include genetic influences, exposure to UV radiation, pregnancy, hormonal therapies, cosmetics, phototoxic drugs, and antiseizure medications

引用元:Melasma: Etiologic and Therapeutic Considerations | JAMA Dermatology | JAMA Network

肝斑やシミができる原因はさまざまですが、妊娠中や産後は女性ホルモンのバランスが崩れるので、肝斑ができやすい状況にあるのは間違いないですね。

ですから妊娠中以外でも、ピルを服用していたり更年期の女性もホルモンバランスが崩れやすく、肝斑やシミが多く見られます。

肝斑の色は茶色や灰色で、比較的大きな面がシミになるのでかなり目立ちますね。
肝斑によって顔の印象はかなり暗くなってしまうので、早めの対策をしておきましょう。

【おすすめ順】肝斑対策を比較してみた

肝斑・シミができてしまったら、具体的にどのような対策をしたら良いのでしょうか?

まず自分でカンタンにできる方法として、

  • 美白化粧品やオールインワンジェルを使う
  • コンシーラーで隠す

という方法があります。

また濃いシミができてしまって根本的に治したいというときは、美容皮膚科クリニックに行ったほうが良いですね。

これらの対策法について、比較してみました。

費用 手軽さ 効果
美白化粧品
オールインワンジェル
コンシーラー
美容皮膚科

次に各々の対策法について詳しく説明していきましょう。

まずは美白化粧品で対策しよう

費用 手軽さ 効果

Where patients have either sensitivity to the ingredients or a triple combination therapy is unavailable, other compounds with dual ingredients (hydroquinone plus glycolic acid) or single agents (4% hydroquinone, 0.1% retinoic acid, or 20% azelaic acid) may be considered as an alternative. In patients who failed to respond to therapy, options for second-line therapy include peels either alone or in combination with topical therapy. Some patients will require therapy to maintain remission status and a combination of topical therapies should be considered. Lasers should rarely be used in the treatment of melasma and, if applied, skin type should be taken into account.

引用元:Treatment of melasma – ScienceDirect

肝斑やシミが気になってきたら、まずは美白化粧品で対策してみましょう。

「美白化粧品だけで肝斑が治るの?」と疑問に思われるかもしれませんが、有効成分(トラネキサム酸など)が入っている薬用化粧品なら期待できますよ。

ただ敏感肌の人には合わないこともあるので、まずは安価なトライアルセットで試してみるのをオススメします。

普段使いできるオールインワンジェルも、美白効果が期待できる

費用 手軽さ 効果

特別な美白化粧品は魅力的だけど、手間がかかるのはちょっと……

子育てで忙しいママにとっては、ちょっとしたケアの時間も惜しいですよね。

そんなときは、普段使いできるオールインワンジェルを使ってみましょう

クリームや化粧下地などの機能を一つにまとめたのがオールインワンジェルですが、その中でも美白効果が期待できる商品をまとめてみました。

[st-card id=6586 ]

専用の美白化粧品に比べると効果はやや劣りますが、手軽さという点では断トツでオススメできるオールインワンジェルです。

 

できてしまった肝斑をとりあえず隠すには、コンシーラー

費用 手軽さ 効果

「肝斑ができてしまったからケアしたいけど、子育てで時間がない」
そんな方にはとりあえずの方法として、コンシーラーで隠すという方法が良いでしょう。
メイクの時にサッと塗るだけで済みますし、肝斑だけではなくニキビ跡や目の下のクマも隠してくれます。

ただしコンシーラーの欠点として、根本的な解決にならないのですね。

コンシーラーでごまかしているうちに、どんどんシミや肝斑が増えてしまうというリスクがあるのです。

できてしまった肝斑を根本的に治療するなら美容皮膚科へ

費用 手軽さ 効果

いったんできてしまった肝斑を根本的に治したいなら、美容皮膚科で治療を受けるのが最善の方法でしょう。

肝斑解消に効果があるのは、ピーリングやレーザー治療です。

ピーリングによる肝斑治療

ピーリングとは酸性のジェルを皮膚に塗ることで古い角質を取り除き、新しい皮膚細胞の生成(ターンオーバー)を促す治療法をいいます。
メラニン色素の排泄を促すことで、肝斑やその他のシミの解消へとつながります。
その他にもシワやニキビの治療にも、ピーリングは幅広く有効ですね。
以前は無資格のエステサロンなどのピーリング施術によるトラブルが絶えませんでしたが、最近ではクリニックで医師の指導のもとに行わなければならない、とされています。
ピーリングなどの美容皮膚科全般の症例が豊富なのは、湘南美容外科クリニックですね。
全国に展開しているので通院しやすいですし、治療費もクリニックにしてはリーズナブルに抑えられています。

レーザーによる肝斑治療

他の老人性色素斑などのシミと同様に、レーザー照射による治療も効果的です。
通常のシミと比較して肝斑は色素が少ないため、以前はレーザー治療は効果が薄いとされていました。
しかしシロノクリニックなどで採用されている治療機器メドライトC6は、弱い出力のレーザーを均一に照射することで肝斑治療に効果があります。
シロノクリニックというとあまり聞き馴染みがないですが、ドクターシーラボを運営しているクリニックといえば分かるでしょうか。
レーザー治療のパイオニアとしての実績が豊富なので、肝斑に対する治療も適切に行ってくれますよ。

肝斑を治すには、美容皮膚科を受診するのが一番だけれど……

肝斑やシミを一番確実に早く治す方法は、美容皮膚科を受診することです。

この記事の後半で詳しく説明していますが、最近では肝斑を消すのに有効なレーザー治療法があります。
このレーザー治療と塗り薬などを組み合わせることで、肝斑をきれいにすることができるんですよ。

しかしただでさえ赤ちゃんのお世話で付きっきりになっている産後に、美容皮膚科に通っているヒマなんてありませんよね。

私も産後の肝斑に悩んでいた時期にスマホで「肝斑を治す」と検索してみましたが、出てくるのは美容皮膚科の宣伝ホームページばかり。

どうせワンオペ育児でほとんど外出する機会もないし、まあいいかという感じで放置していました。

しかし子どもはすぐに大きくなって、公園に行ったり地域の子育てサロンに参加したりするようになります。

そこで初めて思うのです。「あぁ……早めに対策をしておけばよかったなぁ」と。

肝斑は早めにケアをしておけばそれほど悪くはならないのですが、放置しておくとしつこいシミとして残ってしまうんですね。

美白成分が含まれている薬用化粧品を使えば、肝斑の初期ケアとしてかなり有効ですよ。

この記事を読んでくれているあなたも、私のように手遅れにならないうちに肝斑ケアをしてくださいね。

肝斑ケアにはハイドロキノンやトラネキサム酸が配合された化粧品を選ぼう

化粧品で肝斑やシミがケアできるなんて怪しい……そう思われるかもしれませんね。

しかし美白効果が認められて医薬部外品に指定されている薬用化粧品であれば、肝斑ケア効果は期待できます。

なぜなら医薬部外品に指定されているということは、美白効果が期待できて、かつ安全性が高い、と厚生労働省が認めているということだからです。(参考:化粧品・医薬部外品等ホームページ |厚生労働省

いくら効果が期待できる薬用化粧品でも、高額なのはちょっとなぁ~。子どもにかかるお金も心配だし
もちろん金額面の問題は大きいですよね。

美白効果をうたっているクリームや乳液の場合、一本1万円くらいするものもあります。
私もいきなりそんな高額な化粧品を買う勇気はないです。

そこでとりあえずトライアルセットを試してみることにしました。
トライアルセットであれば金額も1,000円~2,000円で済みますし、お肌に合わなくても諦めがつきます。

次では私が授乳しながらスマホで注文してみた、肝斑ケア化粧品をご紹介します。

妊娠中や産後でも気軽に試せる美白トライアルセットまとめ

私が実際に購入してみた美白トライアルセットを一覧表にまとめてみました。

商品名 アイテム数 効果 お試し期間
アンプルール
エクイタンス
ビーグレン
ディセンシア
KOSE米肌

ここからオススメ順に詳しく説明していきますね。

アンプルール

  • 高濃度の美白成分を集中的に効かせるスポット美容液
  • 顔全体にたっぷり使える美容液も
  • 5種類入ったトライアルキットが1,890円(税込・送料無料)
商品名 【アンプルール】
ラグジュアリーホワイトトライアルキット
通常価格(税込) 1,500円
送料 無料
セット内容 スポット集中美容液
化粧水
薬用美白美容液
美容乳液ゲル
クレンジング
洗顔
有効成分 ハイドロキノン
トライアル日数 7日分

コメント

アンプルールは手軽に試せる美白トライアルセットです。

特徴はスポット美白美容液からクレンジング・洗顔まで6種類のセットをお試しできること。

お手入れに必要なものがほとんど揃っているので、お得感がありますね。

もちろん効果についても、有効成分ハイドロキノンが美容液・化粧水・乳液ゲルに入っていますから、期待できちゃいますよ。

せっかくだから色々試してみたい!という人にピッタリですね。

\ハイドロキノンで集中ケア/
※税込1,500円(送料無料)

エクイタンス

  • サンスターが独自開発した美白ブランド
  • 3種の有効成分がシミ・肝斑にアプローチ
  • ターンオーバーでメラニンの排出を促す
商品名 【エクイタンス】
ホワイトロジーエッセンス
通常価格(税込) 500円
送料 無料
セット内容 化粧水
美容液
クリーム
有効成分 トラネキサム酸
リノレックS
グリチルリチン酸ジカリウム
トライアル日数 7日分

コメント

エクイタンスはサンスターが開発している、美白化粧品のブランドです。 このエクイタンスの特徴は、トラネキサム酸をはじめとした3種類の有効成分がアプローチすること。 美白だけでなく、潤いもプラスしたい人に向いていますね。

ビーグレン

シミ・色素沈着

  • 有効成分ハイドロキノンが元まで届く
  • 医学専門誌にも掲載された効果効能
  • 洗顔料からナイトクリームまで揃って1,980円(送料無料)
商品名 【ビーグレン】
ホワイトケア トライアルセット
通常価格(税込) 1,980円
送料 無料
セット内容 洗顔料
化粧水
美容液
クリーム(二種類)
有効成分 ハイドロキノン
ビタミンC誘導体
トライアル日数 7日分

コメント

ビーグレンはアメリカ発の化粧品ブランドです。 カリフォルニア大学の薬学博士が中心となって、高品質なコスメを開発していると評判ですね。 このホワイトケアには、ハイドロキノンを独自に処理して浸透力を高めた有効成分が入っています。 「ハイドロキノンを使いたいけど、敏感肌だから心配」という人に、試してもらいたいトライアルセットですよ。

ディセンシア

  • ポーラ・オルビスによる敏感肌のための美白ブランド
  • トラネキサム酸&アルブチンのWケア
  • 研究開発から製造まで国内で一貫している
商品名 【ディセンシア】
サエル トライアルセット
通常価格(税込) 980円
送料 無料
セット内容 化粧水
美容液
クリーム
有効成分 トラネキサム酸
アルブチン
トライアル日数 10日間

コメント

ディセンシアは、ポーラ・オルビスグループによる敏感肌専門のコスメブランド。 その中でもサエルは、美白に特化したラインナップです。 このトライアルセットは、たっぷり10日間試せるもの。 「敏感肌でも安心して美白ケアしたい」というあなたのニーズに応えてくれますよ。

KOSE

  • コーセーによる美白ブランド
  • 有効成分はビタミンC誘導体
  • たっぷり14日間お試しできる
商品名 【KOSE米肌】澄肌美白お試しセット
通常価格(税込) 1,630円
送料 無料
セット内容 石鹸
化粧水
美白エッセンス
クリーム
有効成分 ビタミンC誘導体
トライアル日数 14日間

コメント

女性なら一度はお世話になったことがあるコスメブランドが、KOSEですね。 その中でも米肌は、お米の発酵エキスを中心とした美白化粧品。 その米肌をたっぷり2週間分試せるというのが、この澄肌美白お試しセットなのです。 「とりあえず信頼できるブランドを試したい」というあなたに、オススメしたいですね。

肝斑ケアに効果が期待できる化粧品の成分とは?

肝斑は本格的な治療をしなくても、化粧品である程度のケアができます。

いわゆる美白化粧品の有効成分として、

  • トラネキサム酸
  • ハイドロキノン

の2つが有名ですね。

順番に解説していきましょう。

トラネキサム酸って何?トランシーノとは違うの?

肝斑の改善に効果がある成分として代表的なものに、トラネキサム酸があります。

私が実際に試してみたプレミアムベルエタンセルにも、美白成分としてトラネキサム酸が配合されています。

舌を噛みそうになる名前のトラネキサム酸ですが、元々は止血剤として人工合成されたアミノ酸の一種です。
しかし最近は肝斑の予防や改善に効果があるということで、注目されています。

副作用もないので,肝斑の治療薬としてトラネキサム酸はきわめて優れた薬剤である

引用元:肝斑に対するトラネキサム酸療法

トラネキサム酸がシミや肝斑を予防する効果があるということを最初に発見したのが、あの資生堂の研究所でした。(皮膚科学ソリューション開発 | 資生堂の研究開発 | 安心・安全 / 研究開発 | 資生堂グループ企業情報サイト

したがって資生堂では他に先んじて、トラネキサム酸配合の化粧品を販売しています。
有名なものではアクアレーベル・HAKUなどがありますね。

トラネキサム酸を肌から内部に浸透しやすくするための研究を行い、特許も取得しているそうです。

トランシーノは妊娠中や授乳期でも大丈夫?

トラネキサム酸は飲み薬としても肝斑改善に効果があり、トランシーノⅡという名前で販売されています。
トランシーノⅡは第1類医薬品という分類をされていて、薬剤師さんのいる薬局でしか買えません。

トランシーノⅡに含まれるトラネキサム酸は女性ホルモンに直接作用しないため、安全性は高いと言われています。

しかし妊娠中にトランシーノⅡを買う場合には、医師や薬剤師さんに相談してほしいとのこと。(使用上の注意解説 共通事項解説(PDF)

授乳期については特に注意書きはありませんが、赤ちゃんへの悪影響が出ることはなるべく避けたいところですよね。

したがって妊娠中や授乳期はトランシーノⅡを飲まないで、お肌へ塗るトラネキサム酸配合の薬用化粧品を使うのが無難でしょう。

トランシーノ薬用ホワイトニングエッセンスは、お肌に塗るタイプのトランシーノなので副作用が少なく安心ですよ。

美白成分ハイドロキノンってどんなもの?トラネキサム酸との違いは何?

ハイドロキノンは肌の漂白剤と呼ばれるほど、美白成分としては有名な存在です。

美容皮膚科でもシミ治療のために、ハイドロキノンクリームを処方されることがあります。

ハイドロキノンとは古くから医薬品として利用させている美白成分ですが、以前は安定性に欠けるという理由で化粧品に配合させることができませんでした。

しかし技術が進んだことで、最近では化粧品にも美白効果の高いハイドロキノン配合の化粧品が多く発売されています。

私が買ってみたアンプルールとビーグレンにも、有効成分としてハイドロキノンが配合されています。

ハイドロキノンとトラネキサム酸の違いですが、普通の美容皮膚科でシミ治療をする場合はハイドロキノンを塗り薬として、トラネキサム酸を飲み薬として処方します。

比較表

ハイドロキノンは既にあるメラニンを還元して漂白するので、即効性という面ではトラネキサム酸に勝ります。

飲み薬を使いにくい妊娠中や授乳期には、ハイドロキノン配合の薬用化粧品を使うだけでもかなりの効果が期待できるでしょう。

濃度の高いハイドロキノンは、皮ふのトラブルの原因になります。
安易に個人輸入ショップで購入するのは避けましょうね。

Melasma is associated with many etiologic factors, most importantly, sun exposure. It occurs in three distributions and has four reported patterns of pigmentation. Among the many differences between melasma and normal skin, melasma skin contains increased melanin, melanocytes, and melanosomes, as well as increased synthesis of tyrosinase. Its pathogenesis remains largely unknown. Treatment consists of phenolic and nonphenolic depigmenting agents, chemical peels, lasers, and dermabrasion.

引用元:Melasma: A Review | SpringerLink

まとめ~妊娠中・授乳中のケアは慎重に

女性として気になる肝斑ですが、治療する際に胎児や赤ちゃんに対する影響も忘れてはいけませんね。
薬を飲んだり治療を受ける前に、きちんとした医師の指導を仰ぐようにしましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました